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2026.05.22

ニキビ跡の種類と治療方法を解説|症状ごとの特徴と対処法

ニキビ跡の種類と治療方法を解説|症状ごとの特徴と対処法
お知らせコラム

目次

「ニキビは治ったはずなのに、赤みや凹凸が残ってしまった」——そのような悩みを抱えている方は少なくありません。
ニキビ跡は種類によって原因や経過が異なり、セルフケアで様子を見てよいものと、医療機関での対応が検討されるものがあります。

この記事では、ニキビ跡の仕組みから種類ごとの見分け方、自然に軽快するケースとそうでないケース、医療機関で行われる治療例までをわかりやすく解説します。

ニキビとは?跡が残る仕組み

ニキビは慢性的な炎症性疾患

ニキビ(尋常性痤瘡)は、毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌(Cutibacterium acnes)が増殖することで炎症が起きる慢性的な皮膚疾患です。
「白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビ(膿疱)」と段階的に進行し、炎症が長引くほど皮膚へのダメージが蓄積します。

炎症が真皮まで及ぶと跡になりやすい

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層構造で成り立っています。
炎症が浅い表皮だけであれば回復しやすいですが、深い層(真皮)にまで達するとコラーゲン繊維が破壊・変性し、修復の過程でシミ・凹凸・瘢痕(はんこん)として残ることがあります。

早い段階でニキビに対処することが、跡を残しにくくするための重要なポイントとされています。

ニキビ跡の種類と特徴

ニキビ跡は大きく4つのタイプに分けられます。
それぞれ原因・見た目・改善しやすさが異なるため、まず自分の症状がどのタイプかを把握することが大切です。

ニキビ跡の種類|比較一覧

タイプ

見た目

主な原因

自然改善の見込み

赤みタイプ(炎症後紅斑)

赤〜ピンク色

毛細血管の拡張・残存

比較的改善しやすい

茶色いシミタイプ(炎症後色素沈着)

茶色〜褐色

メラニン色素の過剰沈着

時間をかけて薄くなることも

凹凸・クレータータイプ(陥凹性瘢痕)

皮膚が凹んだ状態

真皮コラーゲンの欠損

自然改善は難しいとされる

盛り上がり・しこりタイプ(肥厚性瘢痕・ケロイド)

皮膚が盛り上がった状態

過剰なコラーゲン産生

自然改善は難しいとされる

 赤みタイプ(炎症後紅斑)

特徴
炎症が治まった後も毛細血管が拡張・残存した状態が続き、皮膚が赤く見えるタイプです。
ニキビ跡の中では比較的早期に現れ、数週間〜数ヶ月で自然に薄くなることも珍しくありません。
ただし6ヶ月〜1年以上経過しても消えない場合は、医療機関への相談を検討するとよいでしょう。

見分け方
患部を指で軽く押すと一時的に白くなる(圧迫すると血流が遮断される)のが特徴です。
押しても色が変わらない場合は、色素沈着(茶色いシミタイプ)の可能性があります。

医療機関で行われる治療(例)
レーザー治療(IPLなど):拡張した血管に光エネルギーを照射してアプローチする方法です。
フラクショナルレーザー:皮膚の再生を促すことで、赤みや肌質の改善を目指す場合があります。
外用薬の処方:症状に応じて外用薬が処方されることもあります。

※治療の適応・方法・効果は個人の症状や体質によって異なります。詳しくは医療機関でご相談ください。

茶色いシミタイプ(炎症後色素沈着)

特徴
炎症によってメラノサイト(メラニン色素を産生する細胞)が過剰に刺激され、その部位に色素が沈着するタイプです。
薄い茶色〜濃い褐色まで幅があり、紫外線を浴びると悪化・長引くことがあります。
肌のターンオーバーが整うことで数ヶ月〜半年程度で徐々に薄くなることもありますが、個人差が大きく、長期間残存するケースもあります。

見分け方
患部を指で押しても色が変わらない(血流とは無関係に色素が沈着している)のが特徴です。この「圧迫テスト」で赤みタイプとの区別が可能です。

医療機関で行われる治療(例)
内服・外用薬(トランサミン・ビタミンC誘導体・ハイドロキノンなど):メラニン産生の抑制やターンオーバーの促進を目的に処方されることがあります。
ケミカルピーリング:古い角質を除去し、色素沈着の改善を目指す施術です。
レーザートーニング:低出力レーザーでメラニン色素にアプローチする方法です。

※治療の適応・方法・効果は個人の症状や体質によって異なります。詳しくは医療機関でご相談ください。

凹凸・クレータータイプ(陥凹性瘢痕)

特徴
炎症によって真皮のコラーゲン組織が失われ、皮膚が凹んだ状態になるタイプです。
自然改善が難しいとされており、悩みを抱える方が多いタイプの一つです。
セルフケアだけでの改善は困難なケースがほとんどで、医療機関での治療が選択肢となります。

見分け方
斜め方向から光を当てると凹んだ部分に影ができることで確認しやすくなります。
正面からの鏡だけでなく、光の角度を変えて確認するのがポイントです。

クレーターの3つの形状

クレータータイプはさらに形状によって3種類に分けられます。
複数の形状が混在していることも多く、形状によって治療の難易度や適した方法が異なります。

 

形状

見た目の特徴

治療の傾向

アイスピック型

針で刺したような細くて深い穴

深さがあるため治療に時間がかかる傾向あり

ボックスカー型

縁が角ばった浅〜中程度の凹み

比較的治療の選択肢があるとされる

ローリング型

緩やかな波状・なだらかな凹凸

広範囲に及ぶことも多い

 医療機関で行われる治療(例)
ダーマペン(マイクロニードル療法)
:極細の針で皮膚に微細な穴を作り、コラーゲン産生を促す施術です。
フラクショナルレーザー:真皮に微細な熱損傷を与えて組織の再生を促す治療です。複数回の施術を要することが多いとされています。
サブシジョン:凹みの下にある繊維組織を切離し、皮膚を持ち上げることを目的とした処置です。
ヒアルロン酸注入など:凹んだ部位に充填する方法もあります。

※治療の適応・方法・効果は個人の症状や体質によって異なります。詳しくは医療機関でご相談ください。

盛り上がり・しこりタイプ(肥厚性瘢痕・ケロイド)

特徴
傷の修復過程でコラーゲンが過剰に産生されることで、皮膚が盛り上がって硬くなるタイプです。
「肥厚性瘢痕」は傷の範囲内に留まるのに対し、「ケロイド」は周囲の正常な皮膚にまで広がる点が異なります。
かゆみや痛みを伴うこともあり、フェイスラインや顎下・胸・背中などに生じやすい傾向があります。

体質的にケロイドになりやすい方(ケロイド体質)は特に注意が必要で、放置すると範囲が拡大することもあるとされています。
自己判断での処置は症状を悪化させる可能性があります。

見分け方
患部が皮膚より盛り上がり、触れると硬さを感じるのが特徴です。
時間が経過しても変化が乏しく、かえって拡大する場合はケロイドが疑われます。
粉瘤(ふんりゅう)と形状が似ているため見間違えるケースもあり、気になる場合は皮膚科・形成外科への受診をおすすめします。

 医療機関で行われる治療(例)
ステロイド外用・局所注射
:炎症を抑えコラーゲン産生を抑制する目的で用いられます。ケロイドの治療として広く行われている治療の一つです。
圧迫・シリコンジェルシートなどの保存的治療:早期から行われることが多い治療法です。
レーザー治療:血管や色素に対してアプローチする場合があります。
手術療法:根治的な切除が必要と判断された場合に行われることもあります。

なお、肥厚性瘢痕・ケロイドは症状によって保険診療の対象となる場合があります。費用面で気になる方は受診時に確認してみましょう。

※ケロイドは再発しやすく、治療が長期に及ぶことがあります。専門医への相談が重要です。

ニキビ跡の種類は複合していることも多い

ここまで4つのタイプを個別に解説しましたが、実際には複数の種類が同時に存在しているケースが少なくありません
たとえば「赤みと色素沈着が混在している」「クレーターと色素沈着が重なっている」といった状態は珍しくなく、自己診断が難しいのが実情です。

自己判断が特に難しいケースとして、赤みが長引いて色素沈着に移行しかけている段階、クレーターの上に色素沈着が重なって凹凸の深さが判断しにくい場合、肥厚性瘢痕と粉瘤の見た目が似ていて区別がつかない場合などが挙げられます。
こうしたケースでは、自己判断でケアを続けるよりも皮膚科・美容皮膚科で実際に診てもらうことが、適切なアプローチへの近道となります。

ニキビ跡は自然に治る?治りにくいケースとは

赤みや色素沈着は徐々に軽快することもある

炎症後紅斑(赤み)や炎症後色素沈着(茶色いシミ)は、適切なスキンケアと紫外線対策を継続することで、数ヶ月〜1年程度をかけて徐々に目立ちにくくなることがあります
ただし個人差が大きく、色が濃い場合や長期間放置した場合は改善に時間がかかることもあります。

クレーターや瘢痕は自然改善が難しいとされる

皮膚が凹んだクレータータイプ(陥凹性瘢痕)や、盛り上がりのあるケロイド・肥厚性瘢痕は、皮膚構造そのものが変化しているため、自然に元の状態に戻ることは一般的に難しいとされています。
改善を希望する場合は、医療機関での相談・治療を検討することが選択肢の一つです。

ニキビ跡を悪化させないセルフケア

医療機関での治療と並行して、日々のセルフケアがニキビ跡の悪化防止・改善の補助に役立つことがあります。

ニキビを悪化させないことがニキビ跡の最大の予防
できてしまったニキビ跡を完全に元の状態に戻すことは難しいとされています。
そのため、ニキビができた段階で早めに適切なケアや治療を行い、炎症を深刻化させないことが、ニキビ跡を作らないための最も効果的な予防策とされています。
赤く腫れた段階(赤ニキビ・黄ニキビ)で放置せず、必要に応じて皮膚科を受診することを検討しましょう。

紫外線対策で色素沈着を防ぐ
紫外線はメラニン産生を促進し、色素沈着を深めたり長引かせたりする要因になります。
外出時のUVケア(日焼け止めの使用や日傘・帽子の活用)を日常的に行うことで、炎症後色素沈着の悪化を防ぐことが期待できます。

保湿でターンオーバーを整える

皮膚のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)が正常に機能することで、色素沈着の改善が促される場合があります。
洗顔後は適切な保湿を行い、乾燥によるバリア機能の低下を防ぎましょう。
ただし、刺激の強いスクラブや摩擦を伴うケアは逆効果になることもあるため注意が必要です。

触らない・潰さないことが重要
ニキビを自分で潰したり、跡の部分を繰り返し触ったりすることは、炎症を悪化させより深い組織ダメージを引き起こす原因になります。
潰す行為によって膿が出ても皮脂は排出されず、かえって炎症が深部に広がるリスクがあります。
極力触れないよう意識することが大切です。

生活習慣と栄養バランスを見直す
睡眠不足や過度なストレス、偏った食事はホルモンバランスや免疫機能に影響し、ニキビの悪化や回復の遅れにつながることがあります。
ビタミンA・C・Eや亜鉛などを含むバランスのよい食事を心がけること、十分な睡眠を確保することなど、生活全体を見直すことがセルフケアの基本です。

セルフケアで改善しないときは

ニキビ跡の治療は、症状のタイプ・重症度・肌質・クレーターの形状などによって適切な方法が異なるため、皮膚科・美容皮膚科・形成外科などの専門医に診てもらうのが確実です。
市販のピーリング剤や美容機器を誤った方法で使用すると、炎症や色素沈着の悪化を招くことがあり、ケロイド体質の方では症状が拡大するケースも知られています。
「これくらいなら大丈夫」という自己判断が症状を複雑にする可能性もあります。

なお、ニキビ・ニキビ跡の治療は施術内容によって保険診療と自由診療に分かれます。
外用薬・内服薬の処方などは保険診療の対象となる場合があるため、費用面が気になる方は受診時に確認しましょう。

久留米総合美容外科でのニキビ跡治療

ニキビ跡の種類や症状は人それぞれ異なります。
久留米総合美容外科では、シルファームXやケミカルピーリング、内服・外用薬など、お一人おひとりの肌状態に合わせた治療をご提案しています。

「自分のニキビ跡はどのタイプ?」「どんな治療が合うか分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。